城下町特有の奥行きがある
「うなぎの寝床」のような工場
みそ・しょうゆ蔵は、
大正末に接客用として建てられた建物を
平成元年にみそ・しょうゆ蔵として改装しております。
昔の趣の残る蔵を無料で見学頂けます。
お茶と味噌漬・佃煮等がご試食頂けます。
大正浪漫漂う建築様式もお楽しみ下さい。
大正浪漫漂う建築様式
弊社は、清流「球磨川」の恩恵を充分に生かした商品を提供しております。奥行き約100メートルの細長い工場で製造工程を目の前で見学する事ができます。ご見学の後は、弊社自慢の佃煮・みそ漬け等をご試食いただけます。
1年間以上熟成のこだわり
大豆と小麦そして塩だけで熟成させる「天然もろみ」を当地方で唯一製造しております。
1年以上の時間をかけて熟成させます。写真はもろみの入ったタンクともろみの表面です。
釜田家に伝わる雛人形
2月から3月まで人吉市内ではいたる所で、雛人形が展示されています。みそ・しょうゆ蔵でも釜田家に伝わる雛人形を「ひなまつり」期間中に展示しております。
見学の後もごゆるりと
ご見学が済まれましたら、お茶とご試食をご用意しております。
また、弊社商品の展示即売も行っておりますので、是非ご利用ください。
-
瓶詰め作業
出来上がったしょうゆが、タンクに入っています。
このタンクはFRPというガラス繊維でできていますので、入っているしょうゆの線が透けて見えています。
さらにタンクからホースが瓶詰めの部屋につながっています。この部屋では、1升瓶、ペットボトル、しょうゆ差し、更には業務用の9L樽と、様々な容器に詰めます。
また、1升瓶はリサイクル瓶ですので、回収して手前の洗瓶機で洗って使います。
また、当工場では、このしょうゆを使って、佃煮・漬物の製造も行っています。
特に、「きくらげとわかめの佃煮」が一番の名物です。
試食ができますので、のちほど蔵にで、是非ご賞味ください。 -
製麹室・蒸煮缶
製麹室は、味噌と醤油のもとになる、麹を造る室です。
小麦と大豆の醤油麹、大麦または米の味噌麹があります。
温度は約30度ほどで、3日間でできあがります。
蒸煮缶は、原料を煮る回転式の圧力鍋です。大豆なら500kgを一度に煮ることができます。
この中で原料を洗って蒸して冷やす作業ができます。
工場見学の後は展示販売コーナーへ。製作過程をごらんいただいた商品をその場でお買い求めいただけます。
佃煮や漬物の試食もご用意しております。お茶をご用意しておりますので、ゆっくりと食べ比べをお楽しみください。
全国にはその土地の風土、歴史によって様々な味噌が造られています。
味噌にはおおまかに分けて「米みそ」「豆みそ」「麦みそ」の3種類に分類されます。日本では「米みそ」が主流で全国の8割を占めています。
九州や瀬戸内海沿岸では弊社をはじめ「麦みそ」が主に造られてきました。
旅行の際にその土地特有の味噌を味わってみてはいかがですか。
米みそは、大豆と米麹から造られます。米みそは日本人に最も好まれ、全生産量の80%を占めています。また、北海道から西日本まで風土に根ざした多くの種類があり、色、香り、味などもさまざまです。料理や好みに応じて使い分けたり、多彩な味が楽しめます。
豆みそは、大豆と豆麹から造られます。大豆だけで造られるのでタンパク質の含有量も多く、栄養価の点から優れたみそと言えます。愛知、三重、岐阜の東海3県が主産地で、少し渋みのある濃厚な味に特徴があり、赤だしやみそ煮込みなど独特の料理が生まれています。
麦みそは、大豆と麦麹から造られます。大麦や裸麦の配合量が多いため、米みそに比べタンパク質の含有量が多く、甘味と旨味の調和したみそです。九州一円から、山口、愛媛の瀬戸内海沿岸が主産地で、大きく分けて甘口と辛口の2タイプがあります。さつま汁や、からし蓮根など、ひなびた味わいが楽しめます。
諸味室
蒸した大豆と、炒った小麦を混合し種麹を加えて「しょうゆ麹」を作ります。
これを食塩水と一緒に仕込んだのが、もろみ(諸味)です。
ひとつのタンクに5,400L仕込むことができます。
当社の諸味は自然の環境で撹拌を重ね1年間ねかせます。
麹菌や酵母、乳酸菌が働いて分解・発酵が進み、さらに熟成されてしょうゆ特有の色・味・香りが生まれます。
これを搾ったのが生しょうゆ(生揚)です。
油圧器
しょうゆを搾る機械です。
麻袋に、1年間ねかせたもろみ(諸味)を入れて、舟の底に並べます。
そのまま1日間放置し、次の日から3日間圧力をかけます。
圧力は最大で150トンかかります。搾りたては生しょうゆと言います。これを更に火入れして出来上がりです。
また、火入れの際に味の調整も行います。
搾った後の粕も、栄養豊富で牛の飼料等に利用できます。